マカロニアンモナイト
webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
『本気のリバーサル特集』-前編-


文・写真/中山慶太

前編目次 1 2 3 4 5 2000年2月掲載


§付録:リバーサルQ&A(前編)§

Q:リバーサルってどんなフィルム?
A:リバーサルフィルムは別名『ポジフィルム』『スライド用フィルム』とも呼ばれます。一般的なネガフィルムは現像処理によって反転画像(ネガティブ=陰画)が得られるのに対し、リバーサルでは目で見たそのままの像(ポジティブ=陽画)がそのままフィルム自体に再現されます。鑑賞は専用のビュアーやライトボックス、またはスライドプロジェクターを用いるのが一般的ですが、最近は専用のペーパーにプリントする『リバーサルプリント』も普及しています。またリバーサルは色再現の管理がしやすいため、印刷物の写真原稿に適しています。

Q:リバーサル撮影に適したカメラは?
A:特別なカメラは必要ありません。カラーリバーサルフィルムはAPS、35mm、 中判(ブローニーフィルム)、大判とさまざまな規格のものが発売されているので、これらのフィルムが装填できるカメラなら問題なく撮影できます。
ただしISO50や100といった低感度〜中庸感度のフィルムを使う場合、カメラによっては撮影条件に適さない場合もあります。曇天や夕暮れの屋外や暗い室内など、光が潤沢にない状況ではシャッター速度が低速側にシフトされるため、カメラぶれの発生率が高くなるからです。微弱な自然光や室内光を生かして撮影する場合は、明るいレンズ(開放F値の小さいレンズ=大口径レンズ)を用意するか、三脚などでブレ対策をすると良いでしょう。こうした工夫はネガフィルムでも同様ですが、正確な露出設定が必要なリバーサルではさらに重要といえます。

Q:リバーサルが露出にシビアな理由は?
A:写真における『露出』は奥が深く、実は写真撮影でいちばん難しい問題なのですが、ここでは単純に「撮影者が意図した光の状態をフィルムに記録すること」としておきます。撮影時に適切な露出を得るためには、フィルムの露光量(フィルム面に届く光の量)をカメラのシャッター速度とレンズの絞り値の組み合わせで正確に管理する必要があり、この量が適正値から外れると「露出オーバー」または「露出アンダー」の写真となります。ネガフィルムの場合、露光量が適正値から外れてもプリント時に適切な露出が得られる範囲が広く、これを専門用語で「ラチチュードが広い」といいます。いっぽうリバーサルは露光量の増減に敏感に反応する「ラチチュードが狭い」特性を持つため、適正値を厳密に管理する必要があり、これが露出のシビアさにつながるのです。

Q:リバーサルの現像はどこに出せばいい?
A:街の写真屋さんやカメラショップ、DPE店など、ネガフィルムの現像を扱っ ている店ではたいていリバーサルの現像も受けつけてくれます。ただしお店によって仕上がりまでの時間が異なるので、急ぎの場合は複数のお店に確認した方が無難です。また、東京や大阪などでは商業写真の現像処理を専門にする『プロラボ』と呼ばれるお店があり、スリーブ仕上げなら数時間で処理してくれます。アマチュア写真家でも利用できるので、HPなどで最寄りの支店所在地を調べておくと良いでしょう。

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