マカロニアンモナイト
webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
『本気のリバーサル特集』-後編-


文・写真/中山慶太

後編目次 6 7 8 9 10 11 2000年3月掲載


§付録:リバーサルQ&A(後編)§

Q:フィルムの感度を変えて撮影することができるって本当?
A:通常のリバーサルフィルムは撮影時に感度を変えて撮影することができます(一部の製品を除く)。感度を上げることを『増感』逆に下げることを『減感』と呼び、商業写真の現場などでは幅広く行われています。撮影はカメラの感度設定を手動で任意の値に変更するだけでよく、手持ちのフィルムが光の状態に合わない場合などに便利な方法です。注意点としては、撮影後にフィルムのパトローネに設定した感度を記入するのを忘れないこと。カメラバックに油性マジックを入れておくと良いでしょう。

Q:増減感すると画質にどう影響する?
A:増減感を行うと色の再現性や粒状性、そしてコントラストなどが変化します。その影響の現れ方は一様ではありませんが、一般論としては増感すると赤味が強く、黒の締まりがなくなり、粒子が目立つようになります。逆に減感時には青みが強く、中間階調の再現性は向上し、粒子はより細かく目立ちにくくなります。いずれも色の再現性を除けばその感度のフィルム特性に近づくわけで、この変化を逆手にとって絵づくりに使うこともできます。ただしこうした変化の度合いは使用する感度やフィルムの種類によって異なりますので、常用フィルムが決まったらテスト撮影を行い、フィルムのクセや実用になる限界を確認しておくことをお勧めします。

Q:感度を変えて撮影したフィルムの現像は?
A:フィルムの感度を変更して撮影した場合、現像には専用の処理が必要になります。これは現像を依頼する時に撮影感度を添えるだけですが、料金はノーマルより若干高くなるのが普通です。また現像処理はフィルムごとに行うので、1本のフィルム中で撮影感度を変えることはできません。

Q:現像の仕上がり指定にはどんな種類がある?
A:リバーサルを現像に出す場合、増減感以外にもいろいろ仕上がりを指定することができます。通常はネガフィルムと同様に数コマごとにカットして透明の袋に入れた『スリーブ仕上げ』となりますが、ロールフィルムをカットせずに仕上げる『長巻き仕上げ』も注文できます。また現像所がコマ間を判断できない場合(フィルム1本すべてに暗い被写体が写っている場合)もこの仕上げとなります。さらに1コマずつカットしてスライド用のマウントに入れた『マウント加工』(有料)を依頼することもできます。この場合、フィルムのコマ番号をマウントに刻印する『コマ番記』をあわせて依頼しておくと整理に都合がいいでしょう。

Q:撮影したフィルムの整理や保管の方法は?
A:ネガフィルム用のアルバムと同様に、リバーサルフィルムにもさまざまな整理・保管用品が市販されています。スリーブ用ファイル、スライドマウント用ファイルはロールごとにシートに入れて収容でき、またアルバムのように本棚に入れて保管するスタイルなのでたいへん便利です。またこの種のファイルは外光を遮断して褪色をふせぐ効果があります。フィルムに湿気は大敵なので、長期の保存にはファイルに乾燥剤などを入れ、定期的に交換すると安心です

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