webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
『ammonite pinhole photographs』
アンモ針穴写真館2
(前編)

文/写真:中山慶太柴山みゆき
1 2 3 4 5 6 7 8 9 2001年2月掲載


§露出時間はちゃんと決めよう§

 暗箱を三脚にセットしてフイルムホルダーを装填すれば撮影準備完了。『針穴壱号』は暗箱の長さを変えることで二種類の焦点距離(35mm判換算で超広角の20mmと標準の40mm)が選べるので、慣れないうちは手持ちの一眼レフにそのあたりの焦点距離をカバーするズームを付けて持ち歩くと便利だ。一眼レフのファインダデーで構図を決め、そこに三脚を据えて暗箱をセットするわけだ。

 でも、じっさいの構図決めはそんなにシビアにならなくてもいいと思う。とくに超広角側は、「だいたいこのあたりを写したい」方向にカメラを向けて撮ると、時には余計なものが写り込んでいたりして笑ってしまうけど、それが楽しい。

 構図はそれでいいとして、問題は露出である。インスタントフイルムの場合、1カット目はテストと割り切ってその結果で2カット目の露光時間を調節すると上手くいく。ただしその場で確認が出来ないリバーサルフイルムではこうはいかないし、やはりある程度シビアにやっておかないと高価な大判フイルムを浪費することになる。

 で、露出タイム決定の詳しい理屈はこちらをご覧いただきたいのだけど、本気で撮りたい向きは単体露出計を、そうでないひとは手持ちの一眼レフを活用することをお勧めしたい。

 昔気質の写真家のなかには、露出計がない場合でも光を読んで一発で適正露出が出せる人がいる。そういうひとにコツを聞くと、「その日の天気に応じた絞りとシャッタースピードの組み合わせがフイルムの箱に書いてあるだろ、あれで充分」なのだそうだ。ピンホール写真も、自分でデータシートを作っておくといいかもしれない。慣れてくると、日中の屋外ならほとんどカンだけで撮れるようになる。

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<針穴写真術その7>
遮光板を挿入したら、白タブ(ホルダーからはみ出している白い紙)を引き抜く。次に出てくる色タブ(写真のようにフイルムと重なっている紙)をゆっくり一定の速さで引き出す。これでカメラ側の操作は終了。ホルダーからは次のフイルムの白タブが出て、撮影準備も完了している。




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<針穴写真術その8>
ピンホール撮影は神頼み? いえ、拝んでいるわけではありません。気温が低い場合に、プロは処理中のフイルムを掌で挟んで暖めるのです。こすったりしてはいけません。あくまでもそっと、フイルム面を均等に暖めるのがコツ。




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<針穴写真術その9>
処理時間は色タブを引き抜いた瞬間からカウントする。こういう寒い日は掌で暖めても、指定時間よりすこし長めに見ておきたい。処理が終わったらネガ部(色タブと一体化している紙)とポジ部(フイルム)を素早く引き剥がす。



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<針穴写真術その5>
構図を決めて露出を測る。写真のような単体露出計があると便利だし、見た目も玄人っぽい。無ければ一眼レフカメラで測って、その数値を換算して露光時間を決める。ただし、どちらにしてもちょっとした計算(単純な掛け算)は必要だ。





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<針穴写真術その6>
さあ撮影。インスタントフイルムホルダーの遮光板(金属製の板:このカメラではシャッター幕を兼ねる)をゆっくり、なるべく一定の速さで引き抜く。露光終了時には逆の手順で差し込む。暗箱がブレないように片手でしっかり支えよう。

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マカロニ・アンモナイト編集部