webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
『ammonite pinhole photographs』
アンモ針穴写真館2
(前編)

文/写真:中山慶太柴山みゆき
1 2 3 4 5 6 7 8 9 2001年2月掲載


§大判チェキ? はプロっぽい§

 皇居に隣接する北の丸公園をツボ足で歩き回ること数時間、今回のロケは無事終了した。ピンホール初体験の柴山みゆきいわく「操作は意外にカンタン。慣れないうちは露出にちょっと悩むけど、サルより賢いことが確認できたし」と、けっこう気に入ったらしい。

 だが、それならわざわざピンホールでなくても良いのでは?

「う〜ん、もわもわっと軟らかい画質もけっこう好きだけど、レンズがあるとかないとかはあんまし関係ないかな」むしろ必要な手順をひとつひとつ追いながら、ゆっくり撮影できるところが面白い、という。

「あ、でもインスタントフイルムを剥がすときのワクワク感はサイコーです。大判のチェキって感じ」なるほど。やはりその場で確認できるインスタントフイルムは、ピンホールに最適なのだ。

「でも、あたしこういうのも持ってるから」といって彼女がポケットから撮りだしたのは、音楽再生も出来るデジカメであった。

「なるほど、デジカメだって液晶モニターでその場で確認できるもんなあ。おまけに画質はいいし、カメラの体積は何十分の一だし」

「気軽に撮るときと、本気で遊ぶときと使い分けるといいんじゃないですか」そう、本気で遊ぶなら、ときにはプロセスが面倒な方が面白いのだ。というわけで、後編ではさらに高度な針穴写真術、『リバーサル+長時間露出』に挑戦する予定です。ピンホールの作例も増量しますので、お楽しみに。

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アンモオリジナル『針穴壱号』
読者モニター募集
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※モニター募集は終了いたしました。

今回の特集で使用した針穴撮影セットを読者1名の方にレンタルいたします。セット内容は以下の通りの豪華版(写真の三脚と雲台、および女性は貸出セットに含まれません)。

●大判ピンホールカメラ『針穴壱号』
  (ピンホール、フード付き)
●インスタントフイルムホルダー
●インスタントフイルム
  (カラー、モノクロ各1パック)
●クイックロードホルダー
●リバーサルフイルム(カラー20シート)

カメラの操作やピンホールの理屈に詳しくない方のご応募も歓迎します。詳しくは2001年3月1日アップ予定の後編をご覧ください。



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<作例3>
北の丸公園の西のはずれにある『国立近代美術館工芸館』にて。煉瓦造りの建物は旧近衛師団司令部で、東京でも有数の歴史的建築だ。ピンホールはピント合わせが不要(画面内のすべてにピントが合うパンフォーカス)だから、手前の人物にはもっと寄れるのだけど、調子に乗って接近すると露出不足になる。30秒の露出タイムでもブレずに静止しているのは、モデルが演劇畑の出身だからか?
自作4×5ボディ+ピンホール、焦点距離150mm(35mm判換算=40mm)、絞りF500、露光時間20秒、フジ・インスタントフイルムFP-100C45。



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<作例4>
こちらは一眼レフ+リバーサルフイルムで撮影した比較例。まるで空気が存在しないかのような圧倒的な解像感は、現代の高性能フイルムならでは。そういえばピンホール写真の描写はどこか昔っぽい。手持ちのズームレンズでだいたい40mmに合わせたつもりだっただけど、ちょっと画角が変わってしまった。35mm一眼レフ、焦点距離40mm付近、絞りF5.6、露光時間1/30秒、Fujichrome Astia (RAP)。

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マカロニ・アンモナイト編集部