webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
『ammonite pinhole photographs』
アンモ針穴写真館2
(前編)

文/写真:中山慶太柴山みゆき
1 2 3 4 5 6 7 8 9 2001年2月掲載




§ピンホール再び§

 のっけから唐突ですが、今月と来月の特集はピンホール写真機のモニター募集付きです。
針穴写真術に興味のあるひとは、3月号に掲載の応募要項をお見のがしなく。

 さてさて月日の経つのは早いもので、このコーナーでピンホール写真を特集したのが3年前のこと(1998年4/5月『ピンホール夢幻』)。デジタル隆盛のいまどき、こういう趣味がどれだけ多くの方の興味を惹くかよくわからずにやったのだけど、とても反響が大きかったのに驚いた記憶がある。

 そのバックナンバーへのアクセスは今でも多く、そのうちに続編を、と考えるうちに時間が経ってしまった。実は新旧もろもろの35mm判や中判、それにデジカメとの付き合いが忙しくて、大型の暗箱とじっくり向き合う状況がつくれなかったのだ。貧乏ヒマ無しというか、ゆとりがないのは困ったものである。

 で、前回の特集時に制作したピンホールカメラも、さしたる出番も与えられずに惰眠を貪るまま。熱心な読者の方からは「ピンホールカメラ借用希望」というメールが届き、ご希望に沿うよう返事を出したのが、通常のフイルムと違う大判カメラであることをご説明すると辞退された。大判カメラといってもアオリ操作(レンズの光軸をずらす撮影テクニック)を除けば操作は難しくないし、ピンホール用暗箱ならピント合わせも不要で撮影はいっそう容易なのだが、はじめての方にはどうもハードルが高く感じられるようだ。

 そこで今回の特集では、前回で詳しく書けなかったピンホール撮影の手順をご説明しよう。大判カメラの基本的な操作にも触れているので、これを読めばごくフツーのカメラしか使ったことのない方でも大丈夫。なにせ「アンモ編集部でもっともカメラの知識がない女」柴山みゆきが撮影操作を担当しているのだ。サルでも撮れる針穴写真か?「いえそれではサルに失礼かも」と柴山が言うほど、とにかく簡単なのであった。


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<作例1>
皇居周辺、北の丸公園の北側に位置する田安門。日本武道館に行くとき、橋を渡った先にある大きな門といった方がわかりやすいか。大判フイルムとピンホールの組み合わせは、超微粒子・超軟調描写という不思議な描写になる。
自作4×5ボディ+ピンホール、焦点距離75mm(35mm判換算=20mm)、絞りF250、露光時間15秒、フジ・インスタントフイルムFP-100C45。




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<作例2>
参考のために一眼レフ+リバーサルフイルムで撮影した比較例。レンズの焦点距離はピンホール暗箱に合わせてある(つまり画角が等しい)が、フイルムの縦横比が違うのでちょっと雰囲気が異なる。35mm判といえ、さすがに現代の超高性能フイルム。色再現やシャープネスは遥かに上回る(でも普通の写真だね)。
35mm一眼レフ、焦点距離20mm、絞りF8、露光時間1/30秒、Fujichrome Astia (RAP)。

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