『美しい夜を撮ろう』− 前 編 −

 文・写真/中山慶太 1998年8月掲載

§前口上§

 この特集で“夜景を撮る”ことを思い立ったのは、実は前回の花火写真のスリーブをチェックしていた時だった。「なんかなあ。花火はキレイなんだけど、人物とのバランスがいまいち」でも、しょうがないよね。こういう長時間露光の撮影の場合、目で見たままの雰囲気を再現するのは不可能に近いのだから。
 そう、写真は現実の光のバランスを変えられないのだ。そこで活躍するのが人工太陽=ストロボなのだけど、やはり光量には限界があって万能というわけにはいかない。眼で見た印象に近い夜景を撮るのは、実はけっこう難しいのだ。いや、難しいからこそチャレンジする価値があるのではないか?
 ということでストロボのスイッチを切り、ふたたび長時間露光に挑戦することになった。題して
『夏から秋に向けて、夜を美しく撮る』。う〜ん、タイトルと志はいつもながら美しい。しかも今回は豪華・イタリアロケ敢行! である(本当です)。失敗は許されないはずだった、が。

--->拡大表示

作例1:南イタリア、夜の街角で(1)

ソレントの夜。逆説的だけど、夜の街頭スナップには動きのある被写体を入れると効果的だ。35mm一眼レフ、焦点距離40mm、フジクロームプロビア(RDP2)、プログラムAE。

<--Back to previous  Next-->

Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部