『パノラマ散歩写真』
−後編−文・写真/中山慶太
§パノラマレンジファインダーの魅力§
最近は仕事で写真を撮る機会が多いので、撮影の比重はどうしても一眼レフに偏りがちだが、筆者はレンジファインダー機が大好きだ。その理由はやはりファインダーにあるのだ、とTX-1の横長の窓を眺めて痛感した。
一眼レフ信奉者の主張は「レンジファインダー機はボケが確認できない」「近接でパララックスを生じる」「最短撮影距離が長い」というもの。これはほとんどその通りなのだが、だからレンジファインダーが一眼レフより劣っている、というのは短絡に過ぎると思う。レンジファインダー機はミラーを持たないからシャッターショックやノイズが小さい、という利点も、実は瑣末な問題である(良くできた一眼レフはほとんどレリーズショックを伝えないものだ)。
筆者にとって、レンジファインダー機の最大の魅力は、フレームの内と外の関係を確認しながら構図を決められることにある。たっぷりと視界の開けた窓を見ながら、世界のどの部分を切り取るか、を自分で客観的に決定できる。それこそ写真の醍醐味ではないか。そしてTX-1はパノラマに対応している分だけ、ファインダーは広々としている。そこに現れる横長ブライトフレームで構図を決めていると、世界との関係性が濃密になったような気がするのであった。
作例7
山下公園のデッキにて。前編に引き続き、縦構図。板の質感が欲しかったので、露出を切り詰めた。
TX-1+EBC-FUJINON 45mmF4 パノラマモード 絞りF5.6 絞り優先オート(-1EV補正) RDP2
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マカロニ・アンモナイト編集部