「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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ットと呼んではいけないのだそうだ。
「伴侶動物」と呼ばなければいけないらしい。

 過日、僕の個人的なホームページに、『相方が、「(パートナーに)母親を求めるか、娘を求めるか」と尋ねるので、僕は「ペット」と答えた』と書いたら、つれあいに「どうせあたしゃペットだよ」と気を悪くされた。やはり、「伴侶動物」と言わなければいけないらしい。(余計に角が立ちそうではあるが)

 とにかく、世の中これだけ便利で重宝になってしまうと、独りで生活することが簡単だから、相対的に人間関係がやたら重たく感じられるようになるものだ。生活のパートナーにはペット……いや、伴侶動物という僕の考え方は、その関係を少しでも軽く出来ればという哲学があっての比喩である。だって、犬と人間、あるいは猫と人間とは、深いコミュニケーションを交わしながら、実に理想的とも言える良い関係で、共に暮らしているではないか。

 ペット、つまり愛玩動物という言い方は、強い主従関係をもとに、単に飼い主の慰みもの、あるいは鎖に繋がれたといったイメージがあるから、リベラルな「伴侶動物」という言い方が出てきたのかもしれないが、実際の生活の中では、いったいどちらが主で、どちらが従であるかわからないことが多い。ウチなどは、もともと主も従もないが、つれあいは僕のことを、かなりの割合で犬に近い動物だと思っているようだ。
 要するに、夫婦も親兄弟も、TPOに応じて、どちらかが飼い主になったり、どちらかが伴侶動物になったりしてればいいのである。下手に人間をやるからおかしくなるのだ。相手のことを、「伴侶動物」だと思えば腹も立つまい。

 ……と、中年バツイチ男は、しみじみ思うのであった。


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