「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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年と十ヶ月ほど前から、僕の「伴侶動物」となったつれあいだが、昨年11月、盲腸で一週間ほど入院した。その手術跡を見て、僕は帝王切開を連想し、「帝王切開って、なんでそう呼ぶんだ? 『帝王』ってなんだ? いったい誰のことだ?」という話になった。

 英語辞書で調べると、「【帝王切開】Caesarean operation/Caesarean section」とある。ということは、綴りから推して、ローマ帝国将軍カエサルことジュリアス・シーザーのことであろう。あの美術準備室の石膏像で有名な。あるいは、名優レックス・ハリスンが演じた役で有名な(といっても、今の人は知らないか)。いや、間違いあるまい、そうか、シーザーは帝王切開の名手だったんだ。モノの本によると、彼が帝王切開で取り上げた赤ん坊は、1000人は下らないという。更に、彼がクレオパトラの帝王切開手術跡をこよなく愛したというのも歴史上有名な話である。

 ウソである。
 話がめちゃくちゃになった。

 こういう時のためのインターネット、である。
 調べてみた。
 帝王切開のことを、ラテン語では sectio caesarea というそうで、この caesarea には「切る・切り刻む」の意味があるのだが、ドイツ語に訳す時に、caesar(カエサル)と誤訳されたらしい。カエサル=帝王ということで、チャンチャンという感じだが、しかし、カエサルは帝王のようなヤツだったかもしれないが、あくまで将軍なのではなかろうか。帝王と将軍とは同じなのだろうか? たかが将軍の分際で、頭が高いぞシーザー、賽は投げられた、ブルータス、お前もか、と、ちょっと知っていることなら見境無く全部言ってみたくなるハナシではあったガリア戦記。


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