「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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十歳を過ぎた頃、吉祥寺に住んでいたことがある。
 といっても、お寺に住んでいたわけではない。(というボケをかますかねぇ)
 かれこれ、ン十年前である。

 東京の方ならご存じの通り、吉祥寺からは井の頭線という電車が走っていて、渋谷に繋がっている。僕も、その電車を度々利用していた。その頃感じたことは、井の頭線は美人率が高いな、だった。

 井の頭線には、なぜ美人が多いか?

 答えは簡単である。
 田舎から東京の大学へ進学した男が卒業し、就職の後結婚し、子供を作る。そして郊外に家を構えることになるのだが、それがまさしく武蔵野市から、杉並区、世田谷区、渋谷区にまたがった、今や住のステイタスともいわれる(そうなの?)井の頭沿線だったというわけだ。つまり、かれこれ半世紀以上も前に、わざわざ田舎から出てきて東京の大学を卒業し、一流と呼ばれる企業に就職した男は、当時としては、かなりの秀才であり、エリート且つブランド男なわけである。となると、当然容姿端麗美人の妻を得やすい。結果、生まれる娘は美人率が高くなる。

 というのが僕の推論だが、答えが簡単なだけあって、裏付けとなる根拠は何もない。ただ、参考までに書けば、吉祥寺に二年住んだあと、もっと遙かな郊外のO市に移り住んだのであるが、そこを走るO線の美人率といったらもう……であった。たぶん、まだブランド男たちは、この地に足を踏み入れてなかったのであろう。現在は、美人とガキとで溢れんばかりと聞いているが。


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