「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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が、過去最も衝撃を受けた映画は「ウェストサイド物語」と「2001年宇宙の旅」である。他にも衝撃的だった映画は数多くあるけれど、飛び抜けているのが、この二本なのだ。いずれも僕の田舎の封切館で観た。前者が小学生、後者が高校生の時で、もちろん、リアルタイムである。

「ウェストサイド物語」の登場は、それまで作られてきたミュージカル映画を、ひどく時代遅れのものにし、「2001年宇宙の旅」もまた、それまでのSF“特撮”映画を、すべて子供だましのものにしてしまったという共通性がある。共に、かつて“見たことのない”、硬質で斬新極まる映画だったのだ。

 ところが、皮肉なことに、「ウェストサイド物語」以降、ミュージカル映画は、更に衰退の一途を辿ることになり、逆に「2001年宇宙の旅」以降のSF映画は、ハリウッドのドル箱と化し、それまでB級だったものが、A級として作られるようになるのだが、映画の歴史の正確なところは、専門家に任せよう。これ以上書くと、ウソを書いてしまう恐れがある。

 とにかく、僕が一番最初に胸の高まりを覚えた音楽が、レナード・バーンスタイン作曲による、その「ウェストサイド物語」で、ビ−トルズに夢中になるのは、その後ということになる。ビートルズのほうは、かなり昔に卒業してしまったが、「ウェストサイド物語」の音楽は、なかなか卒業出来ず、曲が聞こえてくるたびに、胸がキュンとし、動悸の高鳴りを覚える状態が続いてきた。これはなんとかしなければと思い、数年前、バーンスタイン自身の編曲による、その演奏会用組曲「Symphonic Dances from West Side Story」の楽譜を入手し、数ヶ月掛けてMIDIデータにしたら、曲を突然聴いても、さほど動揺しなくなった。やっと卒業出来たのかもしれない。


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