下野康史のホビー人間養成講座 第21回
『長距離走者の幸福と痛み、について』
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文/下野康史  写真/中山慶太

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年の箱根駅伝で優勝した駒沢大学陸上部の選手諸君と、僕はよく一緒に走っている。多摩川のサイクリングロードをジョギングしていると、後方から規則正しい急速調の靴音が迫り、お揃いのジャージに身を包んだ集団が、まるですれ違ったのかと錯覚するくらいの速度差で駆け抜けていく。人間というか、馬ですね、あの感じは。でも、その何秒間は、同じステージを、肩を並べて走っていたわけで、これを“一緒に走っている”と言っても過言ではないと思う。
 ランニングを始めたのは2年ちょっと前からだ。自転車仲間のひとりから、ランも面白いよとそそのかされ、ある日、サイクリングロードを走ってみた。ところが、3kmも行かないうちに足が痛くなって、立ち止まってしまった。自転車なら1日で300km走れるのに、自分の足だけでは、これだけかい! と愕然とした。走り始めたのはそれからである。あと1カ月で43歳というときだ。


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