世界マンボ紀行

文・写真提供/パラダイス山元

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 毎日欠かさずマラカスと「アーッ、うっ!」
 の練習をするパラダイス山元

 

120.極寒の秘密レコーディング

 堀之内のスタジオが使えないところで、都内にはいくらでもかわりのスタジオがあったものの、スパイもののレコーディングといえば、気分はなんか何処かに潜伏したくなるというのはたぶん我々だけであろう。というわけで真冬に、マイアミのスタジオなんかでやればさぞかしマンボボーイズらしいというアイデアが浮かんだものの、それでは当たり前すぎるという意見も出て、結局何を血迷ったのかレコーディングスタジオに置いてあった雑誌の広告にあった福島県の雪深い山奥のリゾートスタジオにこもってのレコーディング再開となった。新聞も一日遅れで郵便といっしょに配達されるという辺鄙な環境は、レコーディングに集中するには最適の環境だった。ご飯も、決まって3回。お菓子やジュース、雑誌などを買いに行こうものなら、片道2時間、往復4時間を費やしてしまうのであった。暖房もガンガン入れておかないと、とたんに0℃を下まわるほど冷えきってしまう環境は、まるで旧ソ連のスパイがシベリアの秘密基地で訓練を受けているかのようであった。これまでごちゃごちゃ騒々しい環境に慣れていた身にとっては、苦痛以外のなにものでもなかった日々となってしまった。


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