「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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“買い”とくれば、株である。
 もちろん、株式の株。

 マンガ家の仕事は、日々株券を一枚一枚描いては上場しているようなものだ。その株が人気を得なければ、額面通り一万円の原稿は一万円にしかならないが、一旦当たると、二次使用面での価値が高騰し、結果同じ一枚の原稿が、ヤフー株のように何百倍もの値打ちを持ってしまうのである。そうなると、版元は半ば私設造幣局と化す。一万円札を大量印刷しているのと同じ状態になるのである。

 マンガ市場がこれまで未曾有の活況を呈してきたのは、そういったゴールドラッシュに似た市場原理が働いていたからであるが、僕の株……ではなくて原稿は、いつの時代も、よくてせいぜい2〜3割高程度にしかならなかったから、昔からゴールドラッシュとは無縁だった。だから、今もマンガ家でいられるのだとも言えるが、やめるにやめられず、未だにマンガ家をやっているしかないという言い方もできる。僕は、マンガ家という稼業が好きだから、マンガ家でいられることは幸福なのだが、老後のこともあるので、出来れば大株主にもなってみたいものである。

 そこで、昔ちょっと手を染めたことのある株式投資を、今風にオンラインで始めてみたのだが、類は友を呼ぶのか、僕のマンガ同様、こちらも地上すれすれに落ちたまま低空飛行を続けるばかりで、およそ大化けしそうもない。


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