「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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説家の場合、書き下ろしという形式が普及しているため、ラストシーンから書き始めるようなこともよくやると思うのだが、マンガの場合は、ほとんどが雑誌連載という形をとるので、長編の場合、どうしてもアタマから順に描き始めるしかない。逆に言うと、ケツはおろか、ストーリーそのものを宿題にしたまま、なんとなく連載を始めることも多いということである。

 大まかな状況を設定し、途中までの簡単なシノプシスを頭に描き、キャラクターを決め、とりあえず、インパクトのありそうなプロローグを描いてみる。実は、先の細かな展開のことなどほとんど考えていない。本当はドラマをきちんと最後まで構築していないといけないのだろうが、なんとなく考えあぐねているうちに、いつの間にやら、連載の開始日が迫ってしまうことが多いのだ。おそらく読者には、きっちりラストまで計算して描いたようにみえたであろう、拙作「マドモアゼル・モーツァルト」の時も、そんなような状況だった。

 そうやって、プロローグをなんとか描いた。
 かなりインパクトのある、傑作の予感を秘めたものに仕上がった。

 問題は、そこからである。
 描いて、雑誌に掲載されたものは、あとでこうすれば良かったと思っても、もはや訂正がきかないのだ。なのに、どうやら訂正が必要なことを描いてしまったようだ。
 さあ大変!


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