* 週刊フォトエッセイ *

「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治 --->Back Number

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べ物にも、オフェンシヴ・ディフェンシヴなキャラクターがあると思う。
 一旦「食いたい!」と思ったが最後、夜中だろうと何だろうと、矢も盾もたまらず、わざわざ車を飛ばして、国道沿いの24時間店へ食べに行くラーメンなど、僕にとっては攻め、すなわちオフェンシヴな食べ物の代表と言える。特に今の季節だと、店の中はこれでもかと湯気が立ち上っているし、深夜とも思えぬほど客で賑わっていたりすれば、味はともかく、わざわざやって来た我が行動力に対するほのかな自己満足感をも味わえたりして、非常にオフェンシヴである。

 で、まあ、特に食べたいものも思いつかないし、なんとなくあっさり済ましたいなという時によく利用する回転寿司(あくまで“回転”)などは守りの要、ディフェンシヴ・メニューの右代表といったところか。
 僕とつれあい、特に腹が減ってるんだかそうでないんだか、食べ始めてみるまで、自分たちにも食欲の程が判断がつかないような時がある。そういう時の僕らは、決まって回転寿司へ直行する。とりあえず一皿から始められ、あとは食欲を探りながら、必要なだけ、食べたいネタ順に腹に放り込めばいいわけで、なんと合理的なことか。マクドナルド程度の簡単なメニューでさえ、深刻な優柔不断に襲われてしまう僕にとって、まずは最小のエネルギーで臨めるというのが、実に有り難い。回転寿司の持つシステム上の明快さは、決して大げさではなく、人生、数ある救いのうちの一つであり、その意味でも、大いにディフェンシヴと言える。もちろん、こう書いたからといって、日本回転寿司協会(というのがあるらしい)から、何か貰ったわけではない。

 ところで、回転寿司の回転方向だが、どっち回りかご存じ?
 答えは、次週。

 

−編集部よりお知らせ−
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