* 週刊フォトエッセイ *

世界マンボ紀行

文・写真提供/パラダイス山元 --->Back Number
撮影/T-max

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 ほとんど幻に近かった「神戸大爆発」

 


156.神戸大爆発

 このタイトルきっついですよね。今となっては・・・。いったいどんな意図でつけられたかもわからないイベントにもギャラさえよければ、ついホイホイと出かけてしまう節操のないマンボボーイズなのであった。とはいえ、後に紅白出場も果たしてしまった「東京No. 1 SOULSET」など共演者も豪華な顔ぶれで、冬の神戸の夜を熱くさせるクラブイベントになるはずと、開演前まで関係者は誰もがそう思っていたのだった。神戸メリケン波止場近くのフイッシュダンスホールの前は、開場前からいかにも!というクラブ系ファッションで身を固めた若者達でごったがえしていた。本日は3人によるDJ+パーカッションスタイル。神戸初お目見え。関係者誰もがタイトルどおりに、大爆発する予感のこのイベントは、地元のDJによるオープニング、SOULSETのライブと順調に進行していった。広い会場の中は柱が林立しており、ステージのそでから観客の様子は伺い知れない。
 「神戸〜泣いてどうなるのぉ〜」と、突然前川清の歌声が響く場内。洒落のつもりでスピンしたDJのY氏の顔が硬直した。つづいてステージに向かったG氏と私の顔も会場を見渡してひきつった。客がいない・・・。開場前に入口に溢れていた若者はなんだったのだろう。神戸大沈没!
 神戸阪神大震災の前に、そんなイベントがあったことを知る者は少ない。

 


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