* 週刊フォトエッセイ *

 MIKAの部屋2
        Vol.9

     蜷川実花 × 中山慶太
 --->Back Number  --->Back Number

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 

Photo
--->拡大表示
 photo:(C)Ninagawa Mika

 

 

 

 

 

 

§手強いカメラの話(2)§

●MIKA:ええっと、このカメラってフイルム感度どこで合わせるんだっけ(と、借りたばかりのGA645Wiをいじり倒す)。

―――あ〜それはですね、自動的に合うようになってます。

●MIKA:フイルム入れるだけ? 中判でもそれでオッケーなんですか。

―――ええ。富士のフイルムならリーダーペーパー(中判フイルムの耳のようなもの)にバーコードが付いてるんで。

●MIKA:他のメーカーは駄目なんですかあ。

―――今のところは駄目ですね、対応してないから。便利なんだけどなあ。

●MIKA:じゃあこれで撮影準備は完了ね(と、裏蓋を閉じようとする)。

―――おっと、120と220(中判フイルムの長さの種類)を確認して、スイッチを切り替えないといけません。

●MIKA:なんか今週は会話にカッコが多いですね。ムツカシイ話をしようとしてませんか。

―――ええっと、こういう話をすると説明しないといけないことが多くて。

●MIKA:読者の皆さんも、取説ちゃんと読めば大丈夫だと思いますけど。

―――そういいながら実花さん、ちゃんと読んでるんですか、取説。

●MIKA:うん。読んでますよ。それに新しいカメラを使うときは、撮影にも持って行くもん。

―――……。で、今週は中判でピントが合わない理由を説明しなくちゃなんですよね。

●MIKA:そうそう。あたしが使ってる中判の一眼レフって、いつもの35mmカメラみたいにピシッとピントが来ないんだけど、どうしてでしょう。

―――それはですね、中判とか大判みたいにフイルムサイズの大きいフォーマットを使う場合、レンズの画角を同じに取るとどんどん焦点距離が長くなるからです。

●MIKA:あ、そういえば35mm(135フォーマット)のカメラの標準レンズって50mmだけど、645(中判の最小フォーマット)では80mmくらいですよね。

―――で、レンズの性質として焦点距離が長くなると見かけ上ピントの合う範囲がどんどん浅くなります。80mmなんて、実花さんみたいに絞り開放で被写体にぎりぎりまで寄って撮ると、ピントは紙一枚って感じですね。

●MIKA:うう、やっぱあたしの撮り方に問題があるのね。

―――それと、中判のレンズって35mmフォーマットほどピントがカリカリじゃないので。

●MIKA:カリカリ?

―――見かけ上ピントが合った範囲からボケに到る部分のシャープネスのことです。これは解像力とはちょっと違って、技術用語では『許容錯乱円』って言うんですけどね。

●MIKA:きょようさくらんえん?

―――無理に憶えなくても平気です。まあ中判はフイルムサイズに余裕があるから、35mmフォーマットよりもレンズは軟らかい描写に作ってあることが多いですね。

●MIKA:う〜ん、やっぱいろんなカメラを使うと面倒が多いのね。

―――ちょっと実花さん、それってプロなら常識では。

●MIKA:あたしはアマチュアの味方だもん。来週も中山さんの中判講座は続きますので、興味のない方は飛ばしてオッケーです。

―――あのお、それよりどっかで食事にしませんか。

 


<---Back   ... To be continued.

 

 

Photo
--->拡大表示
 (C) mika ninagawa


*************************

NINAGAWA MIKA写真集
『Pink Rose Suite』

 “気持ちのいい水平線の向う側”
 世界中でさがしつづけたスウィートな写真。
 蜷川実花がみつけた旅のカタチ。

・発売元:河出書房新社
・写真集の問い合わせは
 Tel.03-5720-5415まで

 

Photo
--->拡大表示
 (C) mika ninagawa


*************************

NINAGAWA MIKA写真集
『Sugar and Spice』

 写真家 蜷川実花5年間のPhotowork、
 女優、モデル、ミュージシャン等の
 女性ポートレイト展

・発行・発売元:河出書房新社
・写真集の問い合わせは
 Tel.03-3402-5665まで

*************************


Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部