* 週刊フォトエッセイ *

 MIKAの部屋2
        Vol.9

     蜷川実花 × 中山慶太
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 photo:(C)Ninagawa Mika

 

 

 

 

 

 

§手強いカメラの話(3)§

●MIKA:で、先週の続きですけど、中判カメラでピントをすばやく確実に合わせる方法ってあるんですか。

―――ありますよ。実花さんが今そこに持ってるカメラ(GA645Wi)みたいに、AF使えばばっちり。

●MIKA:そおいうんじゃなくてぇ。あたしの使ってる一眼レフとかで役に立つ方法。

―――う〜ん、それは慣れるしかないでしょうねえ。でも、ひょっとしてアレじゃないですか、実花さんの愛機ってファインダーが暗くてピントがよく見えないとか。

●MIKA:そうそう。35mmにくらべて暗いの。

―――中判のレンズって、絞り開放でも暗い場合が多いですから。明るいレンズは高いし。

●MIKA:やっぱ駄目なのかなあ。高かったのに。くすん。

―――あとは、明るいファインダースクリーンに交換するって手もありますけど。

●MIKA:そんなのあるんですか。

―――話がどんどん専門的になって、読者の皆さんが帰っちゃいそうですけど、あります。値段はちょっと高いかな。

●MIKA:カメラメーカー純正のパーツで?

―――いや、たしかアメリカの会社が出してるんですけど。レンズでいうとひと絞り分くらい明るくなりますよ。

●MIKA:そういうのが出来るなら、なんでカメラメーカーは採用しないんでしょう。

―――それはですね、ファインダースクリーンって明るすぎると今度はピントの合った位置がよくわかんなくなるからです。もっと正確に言うと、ピントの合った前後の、本当はボケてる部分までピントが来てるように見えたり。

●MIKA:それも困りものね。

―――うん。だからメーカーでは、多少暗くてもボケが忠実に見えるスクリーンを推奨している場合が多いんですよね。でも、全般に今のカメラってスクリーンはずいぶん良くなりました。

●MIKA:昔のカメラだと……。

―――暗いし、ボケがざらざらして見えたり、あまり感じの良くないファインダーが多かったですね。プロ用の中判で世界的に有名なカメラがあるんですけど、プロはみんな「う〜ピントが見えない」って。まあ上がりはちゃんとしてるんですけど。

●MIKA:高いカメラならいいってもんでもないのね。

――まあ使う人間の好みがあるので、なんともいえません。僕なんかけっこう古いカメラのファインダーの、マット面(ざらざらした面)でピント合わせるのが好きなんで。
ところで実花さんの場合、ほんとうにピントが合ってた方がいいんですか。あんましそういう写真は求めていないような。

●MIKA:程度問題ですけど、でもちゃんと思ったように写ってないと困ることもあります。

―――ピンぼけもちゃんと確認して、自分で納得して撮るならそれは表現ですからね。で、そのカメラなんですけど、レンジファインダーですからボケは確認できません。

●MIKA:コンパクトカメラもそうですよね。だからこれって、そういう感覚で使おうと思って。やっぱ買っちゃおうかなあ。

―――やったあ、1台お買いあげ。そのカメラで撮った写真はもうすぐこのコーナーでもご覧いただけますので、お楽しみに。

 


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