* 週刊フォトエッセイ *

ベトナムのアルバムから
        −空気編−
           -1-

文・写真/河野朝子 --->Back Number

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 街角の床屋さん。

 

 


 

球上のいろいろなところに出かけてみてわかったことがある。よその国では人々の会話がにぎやか、ということだ。私のようなおしゃべりな人間はよろしうない、てなことになっている日本を発って異国の地に降り立つと、そこでは人々が日夜自己主張を繰り広げていて結構騒々しいく、あぁ、外国に来たんだなぁ、と耳で納得することが多い。
 ところがベトナムは比較的静かだった。人々の会話がおっとりしている。日本人のようになんでもかんでも「スイマセン」と先に謝ってしまったり、不快な事態を笑顔でごまかしたりすることもないのだが、言葉が通じないってのにそれでもしゃべり続ける私なんぞはベトナムにおいてはひとりうるさいだけ。こういう部分が多くの日本人にとって安心感と親近感を与えるのではないかと思う。
 タイのような甘い笑顔が出迎えてくれるわけでもないんだけれど、普段の生活において主張し慣れていない日本の民にとって疲れる外国が多いなか、ワーワーやらんでもいい、というのはポイントが高いのである。


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