* 週刊フォトエッセイ *

ベトナムのアルバムから
        −空気編−
           -3-

文・写真/河野朝子 --->Back Number

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 夜の美しき光景。

 

 


 

んと例えればいいのだろう。膝丈より背が低い小動物の群れの中を歩く感じというかなんというか。踏んづけちゃいそうでおっかない感覚なのだ。とにかくその群れの中では自転車以上のスピードは出せないし、ちょっとした隙間にクルマの鼻を突っ込もうとすると、瞬く間にその空間に自転車が飛び込んでくる。一瞬の判断を間違えると引っかけてしまいそうなのだ。運転していない人間までドキドキしてくる。もしかすると運転手さんは慣れっこなのかもしれないけれど。
 道全体が自転車に乗った人でギチギチになっていて、しかも渋滞している。それでも車が少しずつ進行しているのが不思議なくらいだ。だが、うわ!となるような危険行為が行われない限り、クラクションを鳴らされることもあまりない。これが日本以外の別の国だったら鳴らしっぱなしってところが多かろうに。日本人の感覚からすると上品とも言える。
 周囲をみっちり自転車の群れに囲まれていてハラハラすることはあっても、それほどアクの強さみたいなものが押し寄せてくるわけでもない。交差点では自転車やバイクが一直線に並び信号が変わるのを今か今かと待っていたりもするのだが、雰囲気の『喧嘩腰度』が低いのだ。


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