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 写真提供:パラダイス山元

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* 週刊フォトエッセイ *

世界マンボ紀行

文/パラダイス山元 --->Back Number

 

 

177. 渋谷おどり

 マン盆踊りがどんなに強力だったかは、渋谷カルチャーの伝説の語りぐさになっており、今でも振り返って「あのイベントはヨカッタ!」と言うギョーカイのおっちゃん、地元のおばちゃん達の声を聴くにつけ、再度開催してみたいと思うのだった。とにかく夕方から「北海盆唄」「常磐炭鉱節」「東京音頭」、そして渋谷のオリジナル盆踊り「渋谷おどり」に、なぜか「好きになった人」が延々とDJブースから流れ、おばちゃん達が踊り疲れた頃を見計らって今度はマンボ攻めという選曲に、参加者は満足げであった。浴衣姿の往年のマンボ族のビルのオーナーのオヤジさんなどは、会場の隅でぼーっと眺めていた若い女の子を無理矢理捕まえてきては、マンボのステップの指導に明け暮れていた。団扇を片手に、なぜか炭鉱節が上手なお嬢さんは、あとで話しかけてみるとやはり北関東出身だった。日本唯一のマンボ+盆踊りDJとしてシブヤで慣らした私は、後に地方の盆踊り会場で同じようなことを頼まれて、ダンサーやパーカッションのマン盆部隊を特別に編成して出かけたが、思いっきりスベってしまったのだった。渋谷の中心で開催したからこそ成立したイベントだと気づくのが遅すぎたのであった。3年連続、途中からバケツをひっくりがえしたような雷雨に見舞われながらも、地元渋谷公園通り商店会振興組合の人々からはココロから感謝され、シブヤに集う若者からは、シブヤならではの異次元体験を味わうことが出来たと評判だったこのイベントは、会場だった駐車場にビルが建つことになり惜しくも94年夏を最後に終了してしまったのだった。

 


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