* 週刊フォトエッセイ *

「週休六日のススメ」
       -98-

 

 イラスト・写真・文/福山庸治 --->Back Number

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 


--->拡大表示

 

 

ィナーのメインディッシュが9〜14$、平均12$くらいであろうか。日本円にして1500円ほど。それに、スープやらビールやらワインやら飲めば、たちまち一人3000円くらいになってしまう。それに、この国ではチップも必要だ。僕の場合は、それ掛ける二人前。今回の旅行はつれあい同伴だが、ほぼ全額、僕の奢りである。多少の見栄もあり、せめて旅行中くらい金に糸目はつけまいと思うのだが、高くて大味で量が多過ぎる料理が続いては、みるみる財布が軽くなっていくし、脳のどこかでピキピキと氷が割れるような音を立て始める。おそらくこれが貧乏人の哀しさというものであろう、なんだか納得のいかぬ出費に対し、ついついナーヴァスになってしまうのであった。

 こんなこともあろうかと、日本からカップ麺を持っていった。普段カップ麺を率先して食べようと思うほどのジャンキーではないが、このいかがわしい食べ物には、曰く言い難い魅力がある。今回で言えば、高いわりにはあまり美味しくない料理を、食べきれず残してしまったあとの、いわば精神安定剤のような効能があった。特価88円という値段を考えれば、それなりに美味いという合理性があり、おそらく誰も気がついてないであろう癒し効果があるのだ。

 

−編集部よりお知らせ−
作者の福山庸治さんは独自のWebサイトを開設しています。アンモだけでは物足りないというあなた、摩訶不思議なヨジラワールドに是非アクセスしてみてください。画像・エッセイも充実。
 http://www.yojira.com/

 

 

 


Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部