* 週刊フォトエッセイ *

「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治 --->Back Number

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ャワー湯のカップ麺は、次の滞在地ニューオリンズでも食べることになるが、この時は部屋中立ちこめる臭いを避けるため、ホテルの美しいパティオ(スペイン式中庭)に持ち運んだ。同宿の白人観光客に笑われつつ、同行のYさんが、「どれ、恥晒しな日本人を撮っておこう」と、麺をすする姿を写真に撮ってくれたが、豚骨味のカップ麺はやけに美味しかったから、たぶん満足そうな顔で写っていることだろう。

 パティオには、ハトやスズメが客の食べこぼしたパンくずを狙って飛んでくる。ハトは日本で見るハトとほぼ同じだが、スズメはアメリカのほうが大柄である。それに人なつっこい。日本のスズメは、人間の至近距離に棲んでいながら、警戒心が強く、常に5メートルくらいの一定距離を保ち、人間に決して気を許すようなことはないが、こちらのスズメは、直接手からエサをあげられるほどの距離まで、腰を引きながらも近づいてくる。

 それぞれ、どこでどう進化の具合が違ってきたのか知らないが、舌切り雀という民話もあるように、日本のスズメは、よほど人間どもから手痛い目に遭ってきたに違いない。

 

−編集部よりお知らせ−
作者の福山庸治さんは独自のWebサイトを開設しています。アンモだけでは物足りないというあなた、摩訶不思議なヨジラワールドに是非アクセスしてみてください。画像・エッセイも充実。
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