* 週刊フォトエッセイ*

「週休六日のススメ」

 イラスト・写真・文/福山庸治--->Back Number


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103 Bed&Breakfastに泊まってみた

 ういうふうだから、せめて三度のうちの一食くらいは、味などどうでもいいから、悪夢に連なる選択〜決断の手間を省きたくなる。

 『Bed&Breakfast』は、日本でいうと民宿である。
 文字通り、一宿一飯を提供する。アメリカだから、一宿一パンと書いたほうがいいかもしれない。今回、ニューヨークでも、そうした『Bed&Breakfast』に泊まった。
 『Bed』については文字通りだが、『Breakfast』のほうはというと、日本のように、民宿の女将が朝食を作って出してくれるわけではない。共同キッチンがあり、卵にパンにジャムにチーズ、果物にミルクにジュースにティーバッグなど、朝食に必要な大抵の食料品が備えられており、宿泊客はそれぞれ食べたいものを勝手に食べるという仕組みだ。もちろん、お湯を沸かしてお茶も入れられるし、ハムエッグも作れる。いわば自炊が出来る宿というわけで、時には一食の手間を省きたい人間にとって、このキッチン&食料品付きというのは、すこぶる有り難い。まして、長期滞在するには、料金も安いし、もってこいの宿である。建物が古く、多少床が傾いてはいるが。

 もっとも、これが『Bed&Breakfast』のスタンダードかどうかは知らない。オックスフォードのそれでは、朝食の付かない、ただの素泊まりだった。一階がカフェなので、朝食を取れないのかと聞いたら、町に美味しいパン屋があり、みんなそこで食べますよと教えてくれた。そのパン屋のパンは、確かに美味しかった。





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