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photo:(C)Ninagawa Mika
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* 週刊フォトエッセイ *
 MIKAの部屋2
        Vol.12

   蜷川実花 × 中山慶太
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§アナクロ娘のデジタル談義(4)§

───ちまたでは暗室の女王と呼ばれる実花さんです。

●MIKA:ディスコクイーンじゃありません。

───どっちかっていうと『ドラッグクイーン』ですか。

●MIKA:あれはゲイのひとたちの派手派手なお祭りです。

───実花さんのファッションなら、じゅうぶんタメ張れると思うけど。で、例によってネタを引っ張りますが。

●MIKA:今週もデジタルと暗室のお話ね。

───そおです。ふと思ったんですけど、実花さんの写真ってデジタルでつくった方が早道なのでは。

●MIKA:よく言われますよ。「デジタル処理してるでしょ」って。

───やっぱし。

●MIKA:色味とかで言われるんでしょうね。でも、写真集も写真展も、基本的にこっちの手を離れるまではぜんぶアナログです。

●───(印刷の)製版所とかではデジタル処理が入りますけどね。

●MIKA:あたしは(写真原稿を)プリントで入れるから、色味を細かく調整するためにはデジタル処理が必要なんでしょうね。

───そうですね。普通の印刷物でも、今は必ずデジタルで画像処理してますけど。シャープネスとか効かせると、いっけん見栄えがよくなるので。

●MIKA:そおみたいですね。あたしもギンギンに効かせられることがあって、困ってるの。

───シャープネスって、あんまし効かせると輪郭線が出ちゃいますからね。パッと見は派手でウケが良いけど、アニメじゃないんだから。

●MIKA:あとね、あたしの写真って色がアレでしょ。緑が強くて。

───緑が? グリーンかぶりってこと?

●MIKA:うん。なんか安物の蛍光灯の下で撮ったみたいな(笑)。データで見ると、たいていそうなのよ。

───ゴルフ場で撮ってるとか(笑)。なんでそうなるんでしょうね。

●MIKA:プリントの時間とかフィルターとか、暗室作業でそうなるんでしょうね。

───緑の光は暗室に宿る、と。そのうち暗室も見せてください。




注)「安物の蛍光灯の下で撮ったみたいな」……通常の昼間撮影用フイルム(デーライトタイプ)では、蛍光灯光源の下で撮影するとグリーンに寄った発色となる場合が多い。これは蛍光灯の光の波長ではフイルムの特性と人間の目が異なる特性を持つためで、リバーサルを使うプロはこの色カブリを補正するために補色系のフィルター(蛍光灯の場合はマゼンタ系フィルター)を使う。さいきんのネガフイルムでは蛍光灯の影響を受けにくくなっているものが多く、また電気的にホワイトバランスをとるデジカメでは光源による色への影響がほとんどない。ただし自然光、蛍光灯、白熱電球などが混在している場合は話が別。


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