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* 週刊フォトエッセイ*

「週休六日のススメ」

 イラスト・写真・文/福山庸治--->Back Number


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112 B級に潜む鬼才な人々

 通俗的で大衆的なものを観る機会が多くなったのは、つれあいの影響がある。
 僕は映画も音楽も、基本的に一流好みなのだが、家賃だの電気代だの家庭を運営するのにひーこら言っているので、いきおい、娯楽関係がつれあいのほうの担当にシフトしがちである。

 彼女は、いわゆるB級好みで、特に文字通り安普請の海外SF映画などに目がない。ちなみに、僕の記憶違いでなければ、B級映画とは予算がB級であって、決して内容が安っぽくてくだらないからB級という意味ではない。B級映画に安っぽくてくだらない映画が多いのは、予算の関係で、それに見合った監督と俳優と脚本家しか起用出来ないことによる結果でしかない。たとえば、「アルマゲドン」などは、どう見てもB級映画のノリであるが、超A級作品なのである。

 だから、B級映画にも、突如として傑作が生まれたりする。
 ひところ、時代の寵児だったタランティーノ監督の作品なんかが、その典型だろう。そこらへんは、昔の日活ロマンポルノと同じだ。草野球や草サッカーから、日本代表クラスの選手が突然出ることは、まずあり得ないが、マンガを含むこうした表現の世界からは、そのクラスがいつでも飛び出すチャンスがある。その意味で、B級の存在は面白い。

 が、要するに、低予算映画の醸し出す、なんとも言えない雰囲気がお好みらしいのだ。それは僕も嫌いではない。




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