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東京ロマンチック ソリマチック
「ある晴れた休日」
(提供:M2)


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* 週刊フォトエッセイ *

世界マンボ紀行

文/パラダイス山元 --->Back Number



188 マンボなクルマたち

 マンボなクルマに、マンボなレコードジャケット、マンボなトークショー、マンボの演奏…。なんでもかんでもマンボというテーマで無理やり括られた品々で埋め尽くされたM2は久々に活気づいていた。純粋なマツダファンにしてみれば、元SUBARUのデザイナーのなんだかわからない奴に、これまたマンボだかなんだか意味不明の展示で、聖地を荒らされた!と見る向きも多かったに違いない。逆の立場なら絶対そうだ。M2というところは、マツダ久々の超ヒット作、ロードスターの聖地。マツダ車を一度も所有したことのない私が、そんな神聖な場所で好き勝手やっていいはずもないことぐらいは充分承知の上だったが、東大出身のカーデザイナーM氏の援護射撃で展示規模は当初の予定より大幅に拡大していった。女の子とのデートスポットがわりに遊びに来たり、いわゆるコアなラテンファンなど、これまで来なかった人達がワンサカ押し掛けたのだった。期間中の週末の深夜には、地下数十メートルにある秘密のピットのなかで、東京ラテンムードデラックスのライブが行われ、時代的に元祖ナイトクラバーといってもいい人達が大挙して訪れた。薄暗いピットの中では怪しげなマンボなフィルムの上映があったり、セクシーダンサーが舞うなど、ここは世田谷の高級秘密倶楽部といった感じであった。東京ラテンムードデラックスのテディ熊谷氏が所有するアルファロメオ、私の愛車フィアット600ムルティプラなど、マンボカーマニア垂涎の名車の前で記念撮影という光景は観光地の名車博物館前という感じだった。

 そんなM2も今や、渡辺和博画伯がマンボなトークショーのなかで言ったとおり、1階にディーラーが入っている以外は廃墟と化してしまった超マンボなスポットとなってしまったのだった。

 

 


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