写真
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カラビナと1ミリ・ピアノ線
人吊りのピアノ線は通常0.8〜1.2ミリ(女子供〜成人男性)
結び方は流派がある、これは「返し」のあるクラシックなタイプ



* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

 写真・文/根岸 泉--->Back Number



 


Roll 7 '95年度興行成績NO.1

 1895年12月28日、リュミエール兄弟はパリのカフェ、サル・オーグランの「インドの間」で世界初の映画「工場の出口」と「ラ・シオタ駅への列車の到着」を上映した。その記念すべき上映に立ち会った33人の観客は画面奥から迫る蒸気機関車に驚いて逃げだしてしまったが兄弟は33フランの入場料を得た(木戸銭は多分前金であったのだろう)。つまり映画は始めから興行であったのだ。

 しかし、映画の潜在的な可能性に気づき、興行として成功させたのはマジシャンであるジョルジュ・メリエスであった。メリエスはスタジオを建て、プロダクションを設立し、ストップモーション(コマ止め)やダブルエクスポージャー(2重露光)、分割スクリーン(一人二役)、逆回撮影など特殊効果を使ったトリックフィルムを作って客を呼んだ。これは舞台マジックの延長でしかないものだったが、1902年ついに「月世界旅行」を発表したのである。

 「月世界旅行」は「シーン」ごとに撮影したフィルムを「編集」して完成させるという技法。そしてなにより映画に初めて「ストーリー」を導入した記念すべき作品であり、世界初の「劇映画」であると言ってよい。

 メリエスはこれにそれまで培ったトリック技法を導入してハイレベルな特撮映画を完成させている。世界初の「劇映画」が特撮映画であったということは意味深いことではないだろうか(とここで強調しておきたい)。





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