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* 週刊フォトエッセイ*

「週休六日のススメ」

 イラスト・写真・文/福山庸治--->Back Number


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116 囲炉裏セラピー

 消臭用にポットや炊飯器などに入れて使う、あの“高価な”備長炭を気前よく燃やすのだから贅沢である。

 先日突然、新築祝いと称して総勢三人の来客があり、彼らの目に否が応でも止まったのは、この囲炉裏ふう方形火鉢。さっそく火をおこして遊ぼうということになった。やはり、みんな火遊びが好きなのだ。ただ、備長炭に火をつけるのは簡単ではない。まして、火おこし用の道具など、まだ何一つ揃っていないのだ。すったもんだと色々苦労したものの、三人寄ればなんとやらで、見事備長炭に着火。なんとも形容しがたい、あの透明感のある美しい赤い火の固まりになっている。それが音もなく静かに、体の芯まで暖を届けてくれる。

 さて、それからのみんなの行動が面白い。全員、代わる代わる、いっときも休むことなく火をいじり、灰を掻き回しているのである。まだ金火箸を買っていないので、割り箸を火箸の代わりにしているのだが、それがたちまち焦げて短くなっていく。

「囲炉裏セラピーやったら流行るかも」
 という話になった。
 確かに、みんなのこの様子ならば、間違いなく「癒し」効果があるに違いない。ただし、換気にだけは十分気をつけないと、一酸化炭素中毒になって、「癒し」どころではなくなる。


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