* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO 第1回

文/下野康史(かばた・やすし)--->Back Number
写真/河野朝子


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『もしもチェロが弾けたなら #11』

 しかしそれでも、僕はこの楽器がすごく好きになった。たった1週間ではぜんぜん上達しなかったが、でも、弦を弓で弾いて音を出す、しかも、低い音が出るというのがすばらしい。ボウイングすると、音が出続けるというのは、ギターでは味わえない世界だ。なにか、癒される感じがする。平たく言えば、落ち着く。砥石で包丁を研ぐのにもちょっと似ているなあと思った。
 デリケートな共鳴胴がないのも、大いに気楽だと思う。アコースティック・チェロほど温度や湿度に神経質になる必要がないだろうし、なんといっても、場所をとらないのがうれしい。クルマに積んで出かけて、多摩川の河原で夕日でも見ながら練習する、なんて楽しそうだ。目標は、やっぱり「白鳥の湖」だろうか。1週間でなんとか弾けるようになったのは、「カエル」だったけど。

サイレントチェロのサイト@ヤマハ(株)

※取材協力:ヤマハ株式会社

<--Back    Next-->

 


Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部