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photo:(C)Ninagawa Mika
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* 週刊フォトエッセイ *
 MIKAの部屋2
        Vol.14

   蜷川実花 × 中山慶太
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§祝! ニナガワ商店新規開店(1)§

(11月某日午後6時、都内某所の住宅地。真っ暗な路地を歩く男がケータイで話をしている)

─── あのお、実花さん。すみません、道に迷いました。

●MIKA:今どこにいるんですか。

─── ええっと(と、番地の表示を読んで)、ここの家には○丁目○番地って書いてありますけど。

●MIKA:うちは○番地だから、あとちょっとね。

─── でも、ここからどうやって行けば良いんですか。

●MIKA:あれ、マネージャーさんが地図送ってませんでしたっけ。

─── 忘れてきました。

●MIKA:もお。しょうがないなあ。うちの窓に風船だしとくから、それを目印に来てね。(と、冷たく電話を切る)

─── ううむ。実花さんに見放された。それにしてもこの路地は薄暗いなあ。あれ? (と、見上げた建物の窓に風船が浮かんでいる。階段を上がって部屋の扉をノックする男)

─── どおもです。

●MIKA:あはは、ほんとにすぐ着きましたね。

─── さて、『MIKAの部屋』を愛読してくださっている皆さん。トツゼンですが、今日は実花さんの事務所にお邪魔しました。姉ちゃんも出世したもんだねえ。ちょっと見ないあいだに、こんな立派な事務所を構えるんだから。

●MIKA:まあ玄関先で立ち話もなんですから、どうぞお入りください。

───(一歩事務所に足を踏み入れて)うわあ。

●MIKA:ねっ、素敵でしょ。ラブリーでしょ。

─── もの凄い色彩だで。オラぁ目がつぶれそうだよ、姉ちゃん。

●MIKA:ここが打ち合わせ用のリビング。でね、奥の部屋があたしの部屋なのよ。

─── 社長室ですか。虎の敷き皮とか、でっかいクリスタルの灰皿とか、木彫りの王将とか置いてないですか。

●MIKA:(奥の部屋に案内しながら)うちはマル暴の事務所ぢゃありません。(机の横に置かれたカゴをのぞいて)ほら、ペットも飼えるのよ。

─── 肉食鳥でも飼ってるんですか。

●MIKA:違います。ハムスターよ。ほらチュー子、ごあいさつしなさい。

─── それってもしかして、実家から連れてきたとか。

●MIKA:あれは初代のチュー子。この子は二代目なの。

─── ううむ。それにしても凄い部屋だ。

●MIKA:あと、トイレもぜひ入ってね。

─── あのお、べつだん尿意はもよおしてないんですけど。

●MIKA:つべこべ言わずに、いいから入るの。

─── ……はあい。(さあ、ニナガワ商店のトイレは果たしてどおなっているのか? 次週をお楽しみに。)


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