●クリヤ・マコト
ミュージシャンたちの肖像
          −2
恐怖のレッドネック

        --その8--

のあたりはまだ十分に『北部』と言える地域だが、このような人種がいまだに存在するのだ。同じクラークスバーグで2〜3年前、日本人が関係した悲惨な事件が起こった。日本の帝京大学がここに『アメリカ分校』を作っており、日本からの留学生を大勢受け入れている。彼らが山で遊んでいたところを近隣の白人住民たちに襲われ、棍棒で殴られて何人もの死傷者が出たのである。私立大学でリッチな連中が多いためか、日本人留学生が集団でいい車を飛ばし遊び回っている姿がよく見られた。山中で若者が喜ぶような遊び場所も無く羽目を外したい気持ちも分かるが、このような行動が近隣の貧しい白人住人たちを刺激したのである。突然自分たちの居住区に群れなして現れた外国人に対して、地元の人々が恐怖を覚えるということも自覚しておく必要があっただろう。

 それにしてもこのところアメリカでは保守化傾向が度を超して、KKKなどの復活が 再び大きな社会問題になりつつある。ぼくたちが『レッドネックス』のビデオを見て爆笑している間にも、非白人種、ひどい場合には非アングロ・サクソン人種、つまり全ての黒人、東洋人、アラブ人、ユダヤ人、アイルランド人、イタリア人、ギリシャ人その他のマイノリティーを憎み続けている人々がいるのである。


・KURIYA MAKOTO/
 X-BASEDE MUSIC(1993)

 ジャズ・フォーマットで録音した3作目。
 この後ヒップホップへ傾倒していく。

 

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Text : Makoto Kuriya


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