勝見洋一の贅沢三昧 第三回
「在る掘り出し物の顛末」
          -その1-

 文・写真/勝見洋一

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とは不思議なものだ。
 こんな話がある。ある美術商がパリに遊びにいって、蚤の市で日本の茶道に使う古い抹茶茶碗を見つけた。
 彼は美術商の中でも目利きで有名である。美術商だけでなく、美術館などで鑑定の仕事にも携わり、古美術にかんする研究著作も多い。いまどきのテレビに出てくる鑑定家を軟派とすれば、彼は硬派のなかの硬派だ。

 

 さてその茶碗は、蚤の市の太陽の光が差し込む粗末なガラスケースの中に、古絵葉書や金メッキのネックレス、使えるかどうかわからないオイルライターなどと一緒に放り込まれていたのだそうだ。

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... To be continued.  


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