勝見洋一の贅沢三昧 第三回
「在る掘り出し物の顛末」
          -その2-

 文・写真/勝見洋一

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れまでにも彼は幾度となくパリに足を運んでいる。どちらかといえばフランス病患者で、理屈抜きにフランスの風土と文化が好きなのだ。片言だがフランス語も、まあ、できる。昔の映画に写っていた古いパリを探し求めて観光客があまり行かない十二区や二十区などの下町を散策し、キャフェでデュボネやスーゼといった古いタイプの酒を飲んでパリジャンを気取った。昨晩などはビストロで今やなくなりつつある古いパリ料理を味わい尽くした。もう体の隅々まで「フランス」が充満している。知的好奇心とプライドが同時に充足され、これほどの贅沢があろうかと自分でも感じる日々なのだ。
 そして彼は『名品』にめぐりあった。

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