Guide Ammonite Vol.1
ベトナムからの手紙
-第1日:レックスホテル604号室-

文・写真/中山慶太

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「ホーチミンの夜は更ける。
    グエン・フエ通り周辺」

 

 

 



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 「イタリア・ルネッサンス様式の
   人民委員会庁舎にひるがえる紅旗!」

 

元気ですか。
 唐突ですが、私は今日ベトナムに着きました。関西国際空港から5時間ちょっとでホーチミン、羽田から飛んでも7時間。近くて遠い、とはこのことでしょうか。時差がわずか2時間というのも、不眠症がちの私にはありがたい話です(もっとも昼夜が逆転しがちの生活ゆえ、ヨーロッパ航路程度のJet Lagなら正常なサイクルに戻す効能があります)。
 さて、タン・ソン・ニャット国際空港ではさっそくトラブルを経験しました。空港からホテルまでのタクシー代がガイドブックではUS6〜7$のところ、近寄ってきた運転手に「US10$!」と吹っ掛けられたのです。同じホテルに到着したひとの話では、ガイドブック通りの料金でOKだった由。あとから考えれば単純なぼったくりなのですが、はじめての人間にインフレと雲助を見分けるのは難しいものです。到着直後の日本人はたかだか3ドルをめぐる攻防を徒労と感じてしまいますが、運転手たちにとってはまさに死活問題なのでしょう。言い値をかたくなに譲ろうとしません。たかが3ドル、しかし簡単に妥協した私のために後続の日本人が良いカモになるのです。次からは気を引き締めて臨みましょう。
 今回の宿は『レックス』。ホーチミン市の中心街に位置する伝統的なホテルですが、この“伝統”なる惹句も一筋縄では括れません。私はタクシーの窓からはじめて見た瞬間、キャバレーと信じて疑いませんでした。おまけにベルボーイ氏に案内されたのが妙な部屋で、窓は廊下と吹き抜けに面しています。ま、こんなものかと安易に妥協するのも私の悪い癖。この件はのちのち教訓を残すはめになりました。
 夕食はサイゴン川方面にすこし歩いて、オープンエアのレストラン『13』に落ち着きました。鶏ガラベースのフォー(ベトナム中華麺)がまことに美味、春巻も秀逸。スタッフのもてなしも申し分なく、おまけに目から甲羅が落ちる低料金。これで先刻のタクシーのわだかまりも雲散霧消したのですから、私はつくづく安上がりな人間です。
 明日はホーチミンの街なかに繰り出す予定です。それでは、また。


... To be continued.  

 


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