タイで食べタイ!
      -入門編−その1-

文・写真/河野朝子  タイ料理写真協力/南青山『スクムウィット』(※)

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 これが噂の鶏の緑カレー
 「ケーン・キァオ・ワーン・カイ」(※)

 

 

 


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う10年近く前の話になるが、OLの私はバリに行きたかった。しかし、時期はお盆休み。超人気スポット、バリ島行きの飛行機の予約はとれなかった。「南の海で泳ぎたーーーい!でっかいエビが食べたーーーい!」の欲望を満たせれば結局どこでも構わなかった私は「友達がプーケットに行ったらすごくよかったって言ってた」という誰かの一言だけを頼りにあっさり方向転換し、タイのプーケット島に行くことにした。
 きっかけはこんなどーでもいいノリだった。にも関わらず、溢れいずる食欲に身を任せているウチにその後の人生まで大きく変えてしまうことになってしまった、てなことになろうとは想像もしなかった私は、とりあえずタイ航空の機上の人となる。
 ちなみにその翌年、念願かなってバリ島まで出向いたのだが、“神々”にちっとも愛されなかった私はその後二度とインドネシアの地を踏むことなく今日まで至ってしまっているのだから、本当に世の中、なにがどうなるかはわからない。

 80年代前半、東京でタイ料理屋といえば日比谷の『チェンマイ』くらいしかなかった。激辛仲間に教えられるがままに訪れてみた『チェンマイ』で私が初めて食べたタイカレーは、それまで一度も味わったことのない衝撃的な味をしていた。
 カレーと言っても、いわゆるインド系のスパイス混合カレー粉ものではない。入っている物それぞれがきちんと主張してくるのに、それが何物であるかを特定できないジレンマが口の中を吹き荒れる。もちろん相当辛いのだが、その辛さに隠れもしないさまざまな味は、舌の全面積を刺激する。

 そんな味にすっかり魅入られてしまった私は、友人達を取っ替え引っ替え連れて行っては「よくこんな辛いもん食べられるネ」と涙ながらに訴える友を後目に、禁断症状をすっかり満たしたような気分になっていたものである。
 しかし、それを食べたからといって即「タイに行きたい」となったわけではない。『チェンマイ』のタイカレーと『タイ』という国家とがまだまだアタマの中で結びついてはいなかったのだ。

 

 ※南青山『スクムウィット』では、電子メールによる予約の受付、
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sukhumvit@tokyo.104.netまで(tel : 03-3497-5718)


... To be continued.  

 


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