PIC-JAC 第6回
「旅と回想、そして今」

 テーマ写真/ 蜷川実花  文/ 町田嘉孝

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ある成り行きは、ある必然性によってもたらされる。
原因があるから結果があるのであって、
その原因にもまた実は原因がある。
こうした因果応報を、今更どうこう言っても
何も始まらないではないか、と思いつつ、
改めて、今更それを見つめてみたくなることだって
あるものだ。

思えばあの時、あれはああだった。
思えばその時、それはそうだった。

誰を責めてみたところで、何を責めてみたところで、
何がどうなるわけでもないのである。

そしてまた、「思い当たるフシ」ばかりが真の原因とは
言えないのかも知れないのだ。

しかも、仮にそれが一つの原因であったにせよ、
その原因の原因の原因とたどって行けば
際限がない。

幻影たちは走り去る。
そして、今がここにある。

いずれにせよ、過去に何かがあって、
今の私がその過去からの延長のもとで生きていることだけは
覚えておきたいものだと思う。

それをあるがままに受け入れることができるかどうかが
鍵なのだ。

たとえそれが
良いことであれ
悪いことであれ。

そして、旅は続いて行く。


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