●Night Shift 連載第20回
「Location」

文・写真/小中千昭

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 


--->拡大表示

タジオの外で撮影する事をロケーション=ロケと呼ぶ。
 外のシーンであってもスタジオの中にセットを作り込んで撮影していた映画の黄金時代には、ロケ自体がお金が掛かるイベントであったのだけれど、撮影機材の進歩と、それに反比例して撮影予算が極端なまでに低下してしまっている現代では、逆にロケで全てをまかなうのが普通で、スタジオで撮影する事の方が贅沢となっている。
 私はビデオシネマ、それも超低予算のそれでデビュウしたので、スタジオ撮影された作品は多くない。もっぱらロケーションで撮影されることを前提でシナリオを書いてきた。
 都内には、色んな作品でロケが行われる、いわゆるお決まりな場所というのがいくつかある。許可が降り易いとか、撮影条件が比較的楽で、かつ「絵になる」というポイント。
 旧い洋館なら渋谷・松涛のあそこ。
 廃屋なら品川のあそこ。
 廃工場なら立川の、廃病院なら八王子の――。
 そうやって、どこかで見た様な景色が、映像世界に再生産されていく。

 普段行かない場所へ行った時、私はその周囲の景色を見回すのが癖になっている。
 これまでに見た事のない、ドラマ的な風景を無意識に探しているのだろう。
 どこかで見た様なドラマは書きたくないから。


      <---Back   ... To be continued.  

 


Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部