●Night Shift 連載第21回
「Family Restaurant」

文・写真/小中千昭

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の内三日は、夕食、昼食のどちらかをファミリー・レストランで摂っている。
 学生の頃は、コーヒーがお代わり自由というのが魅力で、ダラダラと友人と喋りながら無為な(しかし今から思うとそれはそれで幸福な)時間を過ごす場だった。
 仕事をする様になってから暫くは、ファミリー・レストランがプロットを考える“仕事場”だった時期もある。レポート用紙に思いつくままアイデアを書き留めていくという作業。
 しかし今は、とても外でプロットを考えるなどという事は出来なくなってしまった。以前は、人の話し声が周りで聞こえても思考の妨げになる事はなかったが、それがダメになってしまった。
 私自身の集中力が低下しているのだろう。自分の仕事場で、モニタに正面から向き合わないと何も考えがまとまらなくなってしまっている。
 だから、今はもっぱら移動途中で食事をする為だけに、ファミリー・レストランを利用している。
 あの店ならあの料理といった好みが出来て、そればかり注文してしまう。
 季節感の無い生活をしている私が、季節の変わり目を感じる時。
 それはお気に入りの料理が、衣替えしたメニューから消えてしまった時である。


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