ワールドカップついでにパリに行くなら
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文・写真/河野朝子

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6月末のパリ。それはとても危険。

 そのとき私はとても疲れていた。南仏、北イタリアをぐるぐる回って、疲労困憊モードでパリに辿り着いて「あたしゃもう一歩も動かん!」と宣言して空港でタクシーに乗り込んだのだけれど、クルマがパリ市内に入ったとたんにスイッチが切れた。街中"Solde! Solde!(特売!特売!)"の張り紙、看板で埋め尽くされていたのだから。
 急遽「一歩も動かん」宣言を撤回して街に繰り出した。私が行くのは6区。サンジェルマン・デ・プレ界隈である。ポワラーヌ(パン屋)がある通り周辺には靴屋が多いので、まず赴く。ほら、私足がでかいでしょ?だもんでヨーロッパでは必ず靴を買う。同時に手もでかいので、6区との境目あたりにある7区の手袋屋さんにも行く。他にもいわゆる"ブランドもの"ではないけれど、元々安くておしゃれな店が、さらに投げ売っているのを私が見逃すわけがない。帽子好きにはオテル・サンペール向かいの帽子屋さんもはずせない。
 でも、ショーウィンドウのディスプレイに目を奪われ過ぎてエレガントな街並みを見逃したら損だ。
 とは思いつつ、やっぱり、重いちゅうに本などもたくさん買い込んでしまう。それらの戦利品は某日系デパートの地下にある日系運送屋さんのカウンターに持ち込んで別送品にするとラクである。

 言っとくけど、会社の同僚などにブランドもののおみやげは頼まれてはいけません。そんなことをしてるヒマがあったら他にも見るところがたくさんあるのがパリなのだし、帰りの空港でヴィトンを10個くらいぶら下げたのとか、エルメスのスカーフが例の紙袋いっぱいになってる人とかいろいろ見たけれど、なんかカッコわるぅ。

 買い物の際は彼とは別行動をとって、女の本性を見せないようにするのもポイントである。

 安いからといってバカ買いして、帰国後、カードの明細書見て気絶しないように。


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