ワールドカップついでにパリに行くなら
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文・写真/河野朝子

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6月末のパリ。それはとても美しい。

 フランスとイギリスはほぼ同経度なのに、フランスの方が時刻が1時間遅い。ということは、イギリスの方が北にあるとはいえ、フランスの方が朝は遅いし、夜も遅いと言うことになる。このあたりに享楽的生活に命を懸けるフランス人の気合を見る気がする。
 日本にいては午後10時の夕暮れなんて想像つかないけれど、パリは夏至の頃、夕暮れは10時にやってくる。そこから夜が始まるのだ。さて、その夕暮れをどこで迎えるべきか。
 私のお薦めスポットはセーヌ川沿いである。夕飯を終えたらとにかくセーヌに急げ!川のまわりは空も広くて風もいいカンジで渡っている。暮れなずむ空の色が川に反射して、古い橋のシルエットが浮かび上がる。今思い出しても涙が出そうな"場"がそこにはあった。どうせ核実験やるなら、南の植民地、なんてセコイこと言わずに今ここでやって!吹っ飛んでもいいぞ!(やだけど)てなくらいリリカルでロマンティックで全身の細胞の分子ひとつひとつが感動にふるえた。いや、もともと分子は振動しているものではある。

 ちなみにルーヴル美術館地下の英語圏資本の大レコード屋は夜、じゃなくて、夕暮れ遅くまで開いています。そこで視聴しまくってお気に入りのフランスの1枚を探すのも楽しいでしょう。

 もうひとつ。
 映画にあこがれて夜のポンヌフあたりをウロウロしていて、シテ島先端の公園に紛れ込むのは要注意。夜になるとあそこは、殿方が、愛を語らう殿方と巡り会うための場所になるのだ。
 街中とて油断は禁物。出会いを求めるフランス人男性にニッポン男児が追いかけられた、なんて話しもあるので、あなたのダーリンだって夜の一人歩きは危険かも。


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