カバタの異常な愛情 -9-
またはいかに私は心配するのをやめて小型車を愛するようになったか

文責・写真/下野康史

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が、家へ帰れんかも、と思いながらも、こりゃ、買うかもしれん、と思った。その間抜けなほどのデキの悪さと、昔の観覧車みたいな車内の狭さが、抜群に面白く、楽しかったからである、そして、実際その1週間後には発注してしまった。定価はフィアット126のシャレで126万円。当時、最も安い輸入車だった。
 結局、このクルマには2年間乗った。アイドリングでも空冷2気筒はお尻のほうから振動を伝えるので、当時、幼稚園だった長女は“プルプル”と名前をつけた。
 126は、いまでも程度のいいものがあれば、もういちど買い直してもいいと思うクルマの1台である。イタリアではまだ現役でバンバン走っている。基本的には安いから乗っているのだろうが、ああゆうクルマと平気で付き合っていけるイタリア人は、なんだか凄いやつらだなあと思う。


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