ブラックキャブは二度死ぬ −前編−
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文/下野康史  写真/河野朝子

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界でいちばん優れたタクシーは、ロンドンのブラックキャブである、というのが通説になっている。僕は世界中のタクシーを乗り歩いたわけではないから、本当かどうかはわからない。アイスランドのレイキャビクのタクシーや、ギリシャのクレタ島のタクシーなんかもよさそうな気がするが、いままで乗ったなかでは、たしかに英国のブラックキャブがいちばんいいと思う。
 たとえば、ミラノでフィアット・マレーアのタクシーに乗る。あるいは、マンハッタンでオールズモビルのイエローキャブに乗る。どちらの場合も、まずちゃんと目的地へ連れていってくれるかどうか、乗る前にフト、不安が頭をよぎる。もちろん、連れていってはくれるわけだが、じゃあ、本当にこのドライバー、最短距離を行ってくれたんだろうか、あるいは、料金をボッていないだろうか。疑いはじめると、きりがない。


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