シチリアの男と食卓、太陽のエロス
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文・写真/河野朝子

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思わず『愛のテーマ』が頭の中で鳴る。



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『明日を夢見て』の撮影現場のひとつ、
ラグーサ・イーブラの教会の前で。

 

着した土曜日、ちょっとそのへんを回ってみるか、ってなわけでアテもなく裏道に入ってみた。見れば教会の前に盛装した男女がたむろしているではないか。これは何事かと近づいてみると結婚式だった。日本では梅雨時の6月も北半球の多くの地域でベスト・シーズンである。だからどこに行っても結婚式はやたら多い。
 それにしてもこの結婚式に参列している男達の盛装は半端ではない。スーツというのはこの人達に着られるためにあるんです、と言っても過言ではない。ハゲてようが太ってようがドレスアップした男達が迫力のある美しさでゾロゾロと談笑している。日本でこれやってオッケーなのって竹沢勝昭さん(元横綱北の富士)くらいだよなぁ、などとうっとりしている私を後目に、同行の友人M子はしたたり落ちるヨダレを拭うのも忘れてオジサン達の写真を撮りまくっている。
 オジサン達ってマフィア?と聞きたい気持ちをぐっとこらえてカメラを取り出しシャッターを切るが、日本のオバサンがちょろちょろしているのなんて全く無視してご歓談は続行。
 日本人が写真を撮っていて全く相手にされず珍しがられなかったのは有名観光地以外ではここだけだ。うーん、なんか怪しい。その教会から大通りに出ると『ゴッド・ファーザー3』で使用された大劇場もある。最初から気分出過ぎだぞ!

 ちなみに『マフィア』はシチリアでは一種のタブーである。日本の某所に行って「オジサン××組の人?」と聞くよりもまずいかもしんないらしい。また、イタリアでは『マフィア』とは呼ばず『コーザ・ノストラ(沈黙の掟)』と言うのが本式(?)だそうだ。つまりマフィアの存在を一切口外しない、という意味である。
 おしゃべりなイタリア人がしゃべらない、と言うのだから、それはよほどのことなんだろう。


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