南イタリアシリーズ第2弾
「ナポリで歌ってソレントで食べて」
  -8.サンタルチア  1-

文・写真/河野朝子

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たまご城の前でも事件で警官出動。




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ソレント駅。
ホテルのオバサンによると危険らしい。

て、ナポリの話をしようとするときに避けて通れないのが、世界に名高い泥棒達についてである。
 ナポリ湾に停泊中の米国戦艦を一夜にして消し去ったくらい見事だ、とか、ナポリには泥棒の学校があるとか、イタリア人自ら自慢して歩っているくらいなんだから、それは相当なもんなのだろう、と心して現地に乗り込んだのだが、甘かった。ソレントの宿を出るとき「これから電車でナポリに行って来まーす」と告げたらレセプションのオバサンに、ちょっとアンタ達待ちなさい、と指導が入ってしまったのだ。
 まず私。身長170センチ弱、顔面くどい系、ピンクに染めた長い髪をひらひらさせながら外からは開けられないリュックを背負っていたのだが「あなたはイヤリングを置いてきなさい」と注意を受けて、渋々ピアスをはずす。細身で童顔、見た目だけは上品な同行の友人M子なぞは「その(タスキ掛けにした)ショルダーバッグは置いて行きなさい」。そして二人とも「財布を持ってっちゃダメ。今日必要なお金だけ前のポケットに入れて」と。確かに前のポケットに手を突っ込んでくる男は、泥棒と言うより痴漢である。「貴重品は服の下に隠して、いいね!」てなワケで、腹巻き、および首から下げた袋は万国共通アイテムなのだ。
 M子はカメラから何からなにまで持って行くことができなくなってしまい完全手ぶらだ。幸い私は『写ルンですスーパースリム』を持っていたので、泥棒達にもカメラには見えないであろう小さなレンズ付きフイルムを、半ズボンのお尻のポケットに入れてその上からカーディガンを腰に巻き付けた。

 実際、ナポリまでにいくつかあった駅はスプレーの落書きがド派手でアメリカナイズされている。ソレントののんきな雰囲気と比べればちょっと物騒かもね、といったカンジだ。これが終点ナポリ駅だと物騒度は跳ね上がる(しかしローマ、テルミニ駅周辺の方がもっとヤバイです)。何せ大都会だ。車も人もたくさんいる。我々はかなり緊張しながら、さらなる危険地帯(?)スパッカ・ナポリへと向かうのだった。


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