バーチャルワインバー
「天孔雀亭(amano‐kujaku‐tei)」
  --『年の瀬に開けるワイン』--

 文・写真/中山慶太

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爆発的なブームのおかげで、参考書も百花繚乱、
玉石混交の状態だ。読むより飲む方が好き、という
向きにはこの1冊をおすすめしよう。
Tom Stevenson著『The New Sotheby's Wine
Encyclopedia』(DK Publishing)は同名書籍の
改訂版で 、これ一冊で世界中のワインを産地別に
概観することができる。総頁数600頁に およぶ
大著だが、写真や図版も多く眺めているだけで
飽きない(英語に堪能でなくても大丈夫)。
個々の造り手の情報は多くないが、選択は適切と
思う。洋書店のほか、インターネットの海外通販
でも入手できるはず(定価50ドル、日本での売価は
1万円前後)。高価だが、価格以上の内容を持つ
愛好家必携の書である。

 


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『今週のワイン』
大晦日はちょっといいワインで、という方に。
ブルゴーニュの造り手で、『シャトー・ド・
ラトゥールCh.de la Tour』のクロヴージョ
Clos-Vougeotはいかがだ ろう。
このワインにはふたつの種類があって、こちらは
古い葡萄の樹(樹齢50年以上)から造る
ヴィエイユ・ヴィーニュVieilles Vignesと
呼ばれるもの。ラベ ルの最下段にその表示があり、
相応に値段も張るが、レギュラーボトルとは香りの
深みがまったく異なる。収穫は1993年、探せば
まだ手に入るはず。

らっしゃいませ。いつも天孔雀亭をごひいきにしていただき、ありがとうございます。さて、今週は予定を変えて、皆様からいただいたご意見、ご質問にお答えしましょう。
 最初は「ワインの初心者なのですが、どうすればワインに詳しくなれるでしょうか」というご質問。なるほど最近はワインブームで、店頭にあまりに多くのボトルが並んでいて、何を買っていいかわからない。でも、それは贅沢というものです。ブームの前には飲みたいワインがあっても、現地に行かなければ手に入らない場合が多かったのですから。さて、解答は「とにかく系統を立てて飲みまくること」。系統というのは、産地、葡萄の品種、造り手、そして値段です。欧州のワインは通常、ラベルに品種が記されていませんから、これを読む知識が必須ですが、良い参考書を1冊買えば充分でしょう。
 つけ加えると、「高いものから飲む」という格言にしばられる必要はありません。最近はチリやアルゼンチン、オーストラリアなど新世界のワインが手頃な価格で手に入ります。高価なワインを週に1本飲むよりも、安ワインを毎日飲んだ方が感覚が鍛えられるし、酔っている時間が長い方が幸せも持続するというもの。高級ワインの個性は、安価な日常酒との比較があってはじめて際立つものです。もちろん「金に糸目はつけない」という方はご随意にどうぞ。
 次に「天孔雀亭で紹介されるワインは、手に入りにくいものばかりで参考にならない」というご意見です。確かにその傾向はありますね。『今週のワイン』のコーナーは店主の好み(ものすごく偏重している)で選んでいるため、少量生産の造り手が主体になっています。今後は機会を見て、入手しやすいワインもご紹介しましょう。
 最後に「プレゼントに応募したけど、ちっとも当たらない」というご意見。申し訳ありません。今後の企画の参考にさせていただきますので、あきらめずに応募してください。天孔雀亭では、ちょっと珍しいワインのプレゼントも予定しています。
 それでは、今年はこのへんでお別れします。また来年もご贔屓に。

 

 *次週から新シリーズ『真冬に白ワイン』の連載がはじまります。

 


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