「イングランド、地の果てへ」
  −ペンザンスとランズエンド−
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文・写真/河野朝子

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君たち!狂牛病は大丈夫かい!


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ブリティッシュ・ロックを産んだ風景

を出て10分もたたないうちに風景は田舎になった。
 ヒースクリフ!アタシよ!キャシーよ!の嵐が丘だろうが、映画『永遠の詩』でロバート・プラントが馬駆ってた原っぱだろうが、ターナーの風景画だろうが、なんでも来い!な丘陵がひたすら続いている。
 運河も、牛も、羊も、石の橋も、ブリティッシュ・ロックで育った私の脳味噌の中ではデジャヴを越えて、感動がないくらいに当たり前になってしまっている。
 電車はディーゼルなのだが、かなり高速だ。しかし、すっ飛ばしていたのも、イングランド南西、エクセターの手前くらいまでで、特急電車もそのへんからは快速程度に駅に止まる。
 エクセターやプリマスの広大な入り江とか、その先の真っ赤な土の海岸線を、うとうとぼんやり眺めているうちに終点ペンザンスに到着だ。
 駅から宿まで約1km。ガラガラズルズルと坂道を荷物引きずり、さすがの寒がりの私も汗だくになってようやく到着。そうなのだ。このときは7月だったのだが「今年は異常気象で」イングランドは寒かった。前に来たときは年末だったのだが、異常気象で日中、摂氏10度を軽く超えていた。てことはあの冬とこの夏と気温差ほとんどナシじゃん。
 イギリスというと、いつもジメッと曇っていて寒そうという偏見を持つ私にとってはすっきり晴れたイギリスも異常気象のような気もする。はたして、気象が異状じゃない年があるんだろうか。エルニーニョは南米大陸を越えてメキシコ湾流に乗ってここまで来るんだろうか。

 宿泊するB&Bはインターネットにページを持っていて、外観を写真で確認してはあったのだが、似たような佇まいの宿が軒をだーーーーーっと連ねていて結局屋号をチェックするしかなかった。
 この英国長屋方式は合理的なのだろうが、あまりにもつながりすぎると威圧的でもある。ピンク・フロイドが「壁のブロックじゃないんだ」と歌った気分がわかる。


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