下野康史のホビー人間養成講座 第14回
『僕の楽器遍歴を打ち明けると』
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文/下野康史  写真/河野朝子

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ま、中年の楽器熱が盛り上がっているのだそうだ。なんて、客観的な言い方をしてみたけれど、当事者の中年のひとりとして、むべなるかな、と思う。僕もお茶の水の楽器屋街へ行くと、興奮するタチなのだ。
 子供のころから、楽器が好きだった。なんとか一応モノになった楽器は、考えてみるとギターくらいしかないのだが、モノになってもならなくても、楽器という物が好きだったのだ。
 生まれて初めて自分のおカネで買ったのは、ウクレレである。小学校4、5年のころだ。当時、僕は加山雄三の映画『若大将シリーズ』の大ファンだった。あんまり大きな声では言いたくないが、そのころは加山雄三のファンクラブにも入っていたのである。加山家(というか、実父の上原謙)が経営していた茅ヶ崎のパシフィック・ホテル(その後、倒産)のプールにも、川崎からはるばる泳ぎにいったくらいだ。そこへ行くと、海の若大将も泳いでいるに違いないと本当に思ったのである。でも、加山雄三には会えなかった。そのかわり、プールサイドでは、高橋圭三司会のわけのわんない歌謡ショーがとりおこなわれていた。


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