「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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て、「週休六日」だとヒマでヒマでしょうがないかというと、ヒマである。しょうがないほどではないが、一般勤労者と較べると、大幅にヒマであることだけは確かである。それだけヒマだと、時間をつぶすことがたくさん必要になってくる。定年退職者も、よくそれで茫然自失しているではないか。
 一番良いヒマつぶしは、なんたって、仕事をすることである。マンガ家の仕事は、遊びのようなものだ。仕事をすれば遊べるし、金になるし、社会的信用も得られるし、家で大きな顔もしていられるし、なんたって、時間をつぶすために、金を使わないですむ。

 だが、その仕事がない。とりわけない。 
 バカモノッ! 仕事は作るもの、漫然と待ってるものではない!
 と、体育会系的叱咤激励が飛んできそうだが、極私的経験からいうと、追っかければ追っかけるほど逃げていくのが仕事だった。見事にそうだった。仕事に好かれるフェロモンがないに違いない。だから、いっそ、果報は寝て待つスタイルを取ることにした。ま、楽なほう楽なほうへ流れているだけとも言える。が、それはそれで、度胸がすわらないと出来ないことで…………もないか。

 そんなわけで、「週休六日」のマンガ家は、有り余る時間をつぶしていくうちに、いろんな過ごし方を身につけていくことになる。そうやって、つぶされてきたヒマがたい積していって、文化となるのである。たぶん。


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